「自分に価値がないと思ったあの日を、まだ覚えてる」

あの日、僕は完全に折れていた。

誰かに責められたわけじゃない。
でも、全部がうまくいかなかった。
「自分なんていない方がいい」とすら、思った。

目の前のことに一生懸命だった。
仕事も、人間関係も、全部必死だった。
だけど、うまくいかない。
頑張っても頑張っても、誰にも届かない。

何かが報われることもなければ、
「ありがとう」の一言さえも返ってこない。

そして気づけば、
「自分には価値がないんだ」と、
心の中で静かに思っていた。


“誰にも必要とされていない”という孤独

周りは楽しそうだった。
仲間がいて、役割があって、笑っていた。

それに比べて自分は、
頑張っても空回り、相談できる相手もいなくて。
誰にも必要とされていない気がして、
存在そのものが、意味を失っていくような感覚だった。

「あの頃の自分に、何て声をかければいいんだろう?」

今でも、思い出すと胸が苦しくなる。
でも、あの夜をくぐり抜けた“自分の痛み”が、
少しずつ、他人の痛みにも気づける優しさになっている気がする。


価値は“結果”じゃない

社会はいつも、
何ができたか
どれだけ成果を出したか
どれくらい認められたか
ばかりを基準に人を測ろうとする。

でも本当は、
誰かが“頑張って生きている”ことだけで、
その人にはもう、ちゃんと価値がある。

あの頃の自分が今の自分を見たら、
「ちゃんと立ち直ってくれて、ありがとう」って
言ってくれる気がしてる。


📝最後に、ひとつだけ

もし今、
「自分に価値がない」なんて思っていたら、
その考えがすべてだと思わないでほしい。

それは、あなたが“自分の価値”に敏感なほど、
誰かを大切にしたい気持ちを持っているからかもしれない。

価値がない人なんて、ひとりもいない。
まして、自分で自分を見捨てる必要なんて、絶対にない。

今日ここまで生きてきたあなたに、
「おかえり」と言いたい。