「“大丈夫”って言いたくない日だって、あっていい」

「大丈夫?」って聞かれたとき、
一瞬、返事に迷ってしまった。

本当は大丈夫じゃなかった。
でも、それを言う勇気が出なかった。

いつからか、「大丈夫」が口癖になっていた。
どんなにしんどくても、苦しくても、
無意識に「大丈夫です」って返すのが当たり前になっていた。

気づけば、自分の本音を誰にも言えなくなっていた。
自分自身にさえ、隠すようになっていた。


強がるしかなかった理由

「心配かけたくない」
「弱いと思われたくない」
「めんどくさい奴だと思われたくない」

本音を見せることが、怖かった。
優しくされたら泣いてしまいそうで、
その涙が止まらなくなる気がして、
つい、「大丈夫」って強がってしまった。

ある夜、帰り道にふとスマホを開いたら、
何気なく開いたSNSに、こんな言葉が流れてきた。

「しんどいときは、しんどいって言っていい」
「誰かに言えなくても、自分には言ってあげていい」

その言葉を読んだ瞬間、
胸の奥がギュッとなって、涙がこぼれた。
きっと、ずっと、誰かにそう言ってほしかった。
でも、本当は、一番言ってあげたかったのは、自分だった


弱さは、隠すものじゃない

「弱音=甘え」って、ずっと思ってた。
でも今は違う。

弱音は、“人間としてのSOS”だ。
それを認めることは、恥ずかしいことじゃない。
むしろ、素直になれる勇気があるってこと。

たとえば、あなたが今日「大丈夫じゃない」って思ったとしても、
それは“間違ってる”わけじゃない。

ちゃんと、自分の気持ちに正直でいようとしてる、
それだけで、十分に強いと思う。


📝最後に、ひとつだけ

誰かに「大丈夫?」って聞かれたとき、
どうしても「大丈夫」って言いたくない日もある。

それでいい。
それを選んでいい。

でも、せめて、自分の心にはこう言ってあげてほしい。

「今日は、大丈夫って言いたくなかったね。
それだけ、ちゃんと頑張ってきたってことだよ。」